深夜アニメに注目が集まり始めた2000年代、特に2006年頃からのアニメ制作本数の増加はすさまじいものがありました。
それまでアニメは主に子ども向けで朝夕などに集中的に放送されていましたが、深夜帯に比較的大人向けなアニメ枠が作られるようになりビデオソフトやグッズ販売などの経済規模も大きくなり始めたのが2000年代半ばの話です。
特に独立U局と呼ばれる関東の各地方局の深夜枠で放送されるアニメ数は2006年頃から爆発的に増えていきました。
若者を中心に少しづつ深夜アニメがブームとなっていき有名なヒット作品が数々生まれましたが、そんな中でもあまり昨今タイトルが挙がらない隠れた名作アニメを少し紹介したいと思います。
2005年放送の隠れた名作アニメ
かみちゅ!
2005年6月から9月にかけてテレビ朝日系列で放送。放送では全12回ですが、DVDなどでは全16話となっています。
ある日突然神様になってしまった女子中学生一橋ゆりえと、その周りの人々を中心とした日々の生活を描くオリジナルアニメ。
舞台は広島県尾道市がモデルになっていて、現地のロケハンによるリアルな背景美術が美しいです。
尾道といえば尾道三部作など実写映画でも有名なロケ地ですが、そういった昭和の名作をリスペクトした雰囲気も感じられます。
各話のサブタイトルも80年代90年代のアイドル曲のタイトルを採用しています。
ほのぼのした雰囲気で派手な展開があるわけではないのですが、かわいいキャラクターに癒されたい方や少し昔の日本の雰囲気を味わいたい方におすすめです。
2006年放送の隠れた名作アニメ
N・H・Kにようこそ!
2006年7月から12月まで独立U局系を中心に放送。全24話。
大学中退ひきこもりの主人公佐藤達広と、ヒロイン中原岬の出会いから始まる様々な出来事を描いたひきこもりドキュメンタリー的作品。
原作は2002年に出版された人気小説で、メディアミックスにより小説漫画アニメとそれぞれ作風や展開に違いがあります。
少し昔のサブカルチャーオタクカルチャーが題材にされていたりするので、現在の感覚と色々と違う部分はあるかもしれません。
若者ひきこもりの心理描写にはコミカルとシリアスさが同居したリアリティがあり他人事に感じられない不思議な面白さがあります。
もっと2000年代のアニメを見よう!
少しですが2000年代の隠れた名作深夜アニメをご紹介しました。
気になった方はぜひ見てみてください。